本記事では海外就職に対する不安③雇用面について、私の実体験を踏まえてお答します。
③ すぐ解雇されたりしないか?(雇用面)
→ 日本で働くよりは解雇されるリスクは上がると思います。
特に欧米の場合は、労働時間より労働成果を重んじる傾向が強く、成果が出てなければ、明日から来なくて良いという話も聞くくらいです。
私も実際に、ドイツに出張でよく行ってた時は、出張に行く度に営業メンバーが変わるくらい首切りを目撃した事もあります。
ドイツ人の解雇の場合は、当日いきなり言い渡され、社外秘資料等を外に持ち出ししないように荷物を片付けて会社を去るまで監視され、退社時にも【内部資料等を社外に持ち出ししない】といった誓約書にサインさせられたりするケースも有ります。
特に社外秘資料等を扱う部署(経理・財務等)はその傾向が強いかと思います。
しかし、日本でも外資系企業で働くとそれと同様もしくは自主退職勧告等をされる事も有ります。
日本では、終身雇用・年功序列・企業内労働組合といった日本的経営、日本の法律が労働者を守ってくれている為、海外に比べて、日本にある日系・外資系は簡単には首切りはしにくいという事情はあります。
ただ、海外の会社の場合は、成果主義が強い為、基本【成果を上げていない人は評価されない】というのは当たり前の風潮が有ります。
最近は日系でも海外の会社とほぼ変わらない成果主義の会社も増えてはきているものの、大別すると、【成果に対して給料を払う】というのが外資系・海外の会社、対して、【真面目に一生懸命に努力している姿勢に対して給料を払う】というのが日系という傾向は今でもまだ強いかと思います。
逆に、海外で成果を上げることが出来た場合は、その成果に対し自己主張することも、日本と比べると、かなり受け入れられやすい為、成果を残せた場合毎年のベースアップとは別に経営層に直接給与アップ交渉をする人もいますし、会社側もそのことは記録として残し、すぐに反映させるか、毎年のベースアップ時にその分を上乗せするかなどを前向きに検討してくれる傾向にあります。
もし海外就職での解雇が心配でそのリスクを下げたいということであれば、欧米のような実力主義を徹底した国よりは、タイ、ベトナムなどにあるような日系企業での就職を目指すべきです。
例えば、タイの場合は、タイ人及び現地採用の日本人を会社側からの一方的な解雇から守る法律が有り、配置転換などを勧告される事はあっても、仕事が出来ないなどの理由だけでは解雇する事が出来ません。
もちろん職務に対する不正や就業規則違反などがあった場合などは解雇される事はあります。
タイにあるローカルの会社は外資系とあまり変わりませんが、タイにある日系は海外の会社とは言え、外資系ほど実力主義が浸透している訳ではありません。
まずは転職エージェントに登録し情報集めする事から始めるのも一手です。
ご興味があれば以下記事も参考にして頂ければと思います。

仮に解雇されたとしても、精神的にはキツいでしょうが、それよりも、自分を必要としてくれる場所(会社)を諦めずに探す方が大事/幸せな事です。
次の記事では、海外で働く不安 ④ 生活環境、⑤ 帰国後のキャリアパス についてお答えしたいと思います。

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