【海外就職のメリット、デメリット】あなたに最適な選択は?

海外就労

本記事を読まれている方は【海外で働く】ことに興味をお持ちの方が多いと思いますが、興味はあるものの、次のような悩み・疑問があり迷っている人は必見です。

・海外就職のメリット、デメリットって何?
・海外で働くのに大事なことって何?
・海外で働く方法とは?
・海外就職の段取りとは? 

私自身のタイ現地採用にて40歳から6年以上就業した経験、タイ国内で転職した経験も踏まえながら、1つずつ見て行きたいと思います。

 

 海外就職のメリット

語学力がつく

海外で働くと語学力が自然についてきます。

もちろん英語圏でも非英語圏の国でも英語が世界共通語なので、基本ビジネス上は全員英語でコミュニケーションを取ります。

ビジネス上で日常的に英語を使うのが当たり前なので、必ず英語は上達します。

ただし、自分でも勉強するのとしないとでは大きな差が出てきます。

また、仕事オフの時は、デパート、レストラン、スーパー、ガソリンスタンド、コンビニ等でも現地語を使う機会が多く、非英語圏の国であれば、その国の現地語を少しずつでも覚えていく機会が多くなるため、現地語も併せて上達します。

それに加え、在外邦人が多い国では、現地語→日本語の語学学校もあり語学学校に通い現地語を磨けます。

私は仕事終わりとオフの日にタイ語学校に1年半通っていました。(ある程度話せるようになってから独学に変えました。)

 

コミュニケーション能力がつく

日本で働いてる時は日本独特のあうんの呼吸や周りに気を使いながら働くこともありますが、海外ではあうんの呼吸は存在せず、自分の意見をきちんと述べることが求められ、何も言わなければ特に欧米ではYesととらえられます。

海外で働く場合は文化も価値観も考え方なども異なるため、よりコミュニケーションを取る必要性が出てきますし、顧客も言いたいことをはっきり言う人も多いため、交渉力もついてきます。

何気ない朝の挨拶も、日本だと「おはようございます」で終わりますが、海外では、「Good morning, what’s up today?」のように、調子はどう?といった質問も挨拶になります。

 

グローバル人材になる

海外で働くということは、語学力、現地人/食/文化/宗教/考え方などに対する理解が深まります。

その理解が深まることで、外国人への対応も柔軟になるため、それもグローバル人材の要素です。

例えば、ドイツ人は勤勉で効率を重んじるため、無駄な残業は一切せず毎週金曜はお休みする人も多くいる為月~木までで仕事を終わらせるようにしておく必要がある、スペイン人はランチタイムを一般的に14:00-16:00頃に取る、タイ人は牛肉を食べない人が一定数いる、インド人はビーガンやベジタリアンも多いため一緒に食事を取る時はその食事に何が入っているかを説明できるようにしておくとか、語学以外に、国・人・文化・宗教・考え方などを理解していることにより、グローバルな人材としてマーケット価値は上がります。

 

異文化を知れる

海外で働くと異文化に触れる機会が多くなります。

例えば、欧米では多い握手、ハグ、チークキス、タイなどではお辞儀と合掌。

テーブルマナーでは、韓国では皿を持たない、インド・ネパールなどは左手は使わず右手のみで食事するなど。

一緒に働いたり、食事したりすると、軽いカルチャーショックで最初は少し驚くようなこともあるかと思いますが、それが文化の違いであり、その文化の違いを説明し合うことにより、お互いの距離感が縮まっていくことにもつながります。

 

海外旅行がしやすくなる

日本は島国ですし他国と少し距離が離れていますが、陸続きで隣国と接している国が数多くあります。

そのため、隣国へのLCC(格安航空会社)が頻繁に飛んでいますし、陸続きなので、車(タクシーなど)で国境越えもできます。

また、隣国の場合は、使用言語が同じ、もしくは、言語を理解できる人も多くいることが結構あります。

例えば、タイの場合隣国のラオス、カンボジア、ミャンマーなどは公用語ではないですがタイ語が分かる人が多くいます。

ドイツの場合隣国のオーストリアもドイツ語、スイスはドイツ語も公用語である為、言語の問題は全くありません。

言語の壁がなくなる為、現地語を覚えると海外旅行もしやすくなります。

 

海外で外国人との就労経験

海外で外国人と一緒に働いた経験は、大きな強みになります。

海外で働くとは、文化・背景・考え方などが異なる外国人と仕事をしながらチームワークを築いたり、こちらからの指示を理解してもらう必要があったりなど、簡単なことに聞こえますが、経験のある方にしか分からない苦労が多くあります。

後に日本に帰国して仕事することになっても、そのキャリアを活かして自分が住んでいた国との懸け橋になることも多いでしょう。

特に日本はこれからさらに高齢化社会が進み、外国人労働力を今よりも増やしていく必要性が出てくるため、そういった外国人への対応など様々な場面で役に立つ経験になります。

 

外国人の友達が増える

外国人はフレンドリーな人が多いというのもありますが、現地に住む外国人はさらにフレンドリーというのもあり、外国人の友達が増えます。

例えば、タイに住む外国人(中国、台湾、シンガポール、韓国、欧米、オーストラリア、インドなど)などのことです。

やはり同じく母国を離れて生活している者同士なので、自然と母国の事というよりは、1つの共通のこと、タイに住んでいるのであれば、タイ在住という共通点で友達になることもあります。私はタイでシンガポール人の友達が出来ました。

 

プライベートが充実する

海外では仕事のオン・オフの切り替えが早く、オフの時に何をするのかを楽しみに仕事をしている人が多いです。

実際に休みに何するの?といった話題も仕事中にも日常的にしています。

また、定時にすぱっと仕事を切り上げる人が圧倒的に多いため、現地に駐在している日本人、現地採用の日本人も、日本に比べると早く帰宅する人が多いです。

より多く自分の時間を持つ事により、自分のプライベートを充実させることができます。

休日も自分が行ったことが無い場所などがほとんどでしょうから、見るもの・聞くもの・感じるもの全てが新鮮な場所に行くことによって気分もリフレッシュできます。

タイの場合は国土が日本の1.4倍と広く77都道府県もあるため、土日の連休を使って自分で車を運転して様々な場所に行って、マリンスポーツにチャレンジしたり、マッサージを受けたり、象に乗ったりなど日本ではなかなかできないような体験も手軽にできます。

 

ムダな残業をしなくてよくなる

外国人は基本的に残業せずに帰宅します。

家族などの事情がある人などは、頻繁に定時より早く帰宅する人もいるくらいです。

現地にいる日本人駐在員、現地採用の日本人もその国での働き方に準じていく傾向にあるため、日本で働くよりは残業時間が少なくなる人の方が圧倒的に多いです。

昨今日本でも働き方改革が進んでいる中、私も残業に対しては基本反対派ですので、定時にきっちり帰る日が大半です。

基本残業している時は自分で納得して残業しています。

一部の日本の会社ではまだあると思われる【周りが帰らないから帰りずらい】は海外の多くの国では全く無いと考えて頂ければと思います。

 

若くても管理職経験を積める

海外就職した場合、特にアジア圏では、大手企業でも比較的若年層でもジョブタイトル(肩書)に【Assistant Manager】や【Manager】などが付くことがよくあります。

会社では管理職に分類され、若くても年上の現地人の部下が付くこともあります。

外国人をまとめあげいく経験というのは日本ではなかなか出来ない経験ですし、若くしてそういった経験を積める場合は本当に貴重です。

 

外貨獲得

現地採用で海外就職した場合は、当然給料は100%現地通貨で受け取るため、現地の銀行口座を開設することになります。

私もタイ現地採用で就職したため、100%タイバーツで支給されていますが、それを毎月少しずつでも貯金して貯め、為替レートが良い時(今みたいな1 bath=4円以上)に換金所で日本円に換金したりしています。

日本円以外に外貨を持っており、外国に口座を持っていることは、リスクヘッジにもかなり効果的です。

日本にしか住んでいなくて、日本にしか口座が無く、日本円しか持っていないという事自体がリスクです。

 

 海外就職のデメリット

イニシャルコスト(海外引っ越し、ビザ取得費用、渡航費、家賃など)

最初にある程度まとまったお金が必要になります。

現地で働き始めて1~2か月程度くらいまでは必要となります。

具体的には、海外就職活動の面接でもし現地に出向く場合はその渡航費、面接はオンライン等で実施し内定受領した後は、①日本の各国大使館・領事館にてビザ取得費用(国によってバラバラ)、②現地の住まいを決めるための渡航費、③海外引っ越し費用、④前払い家賃・デポジット等。

私の場合は、元々タイはある程度知っていたため、②は日系不動産会社とコンタクトし現地に赴かずに写真だけで決めましたが、全く問題ありませんでした。④はタイの場合は通常前払い家賃+2か月デポジットです。

 

現地での待遇(給料、医療保険等)

駐在員と比べると、待遇面(給与、賞与、退職金、その他)が低くなります。

駐在員の場合、日本の製品・食品とかを買って無料で送ってくれるサービスなどもありますが、現地採用にはそういったサービスはもちろんありません。

そのため、駐在員と同じような生活(ほぼ毎日日本食、頻繁な飲み歩きなど)をしていると生活が厳しくなります。

日本と同じ累進課税を適用しているタイの場合は、Provident Fund(プロビデントファンド)という退職金積み立て制度があり、従業員側が毎月3%~15%、会社側が約3%-5%(ただでもらえる)拠出してくれる素晴らしい制度のおかげで、従業員側の分は全て免税となるため、最大15%まで免税措置を受けられるケースがあります。

そういった制度、生命保険加入などで出来るだけ課税額を減らして可処分所得を増やしていきます。

尚、タイの場合は住民税というのは存在しない為、日本と比べると、同じ年収であっても、可処分所得は上がりやすいです。

 

言葉・文化の壁

英語力に不安がある人にはやはり言葉の壁はあるかと思います。

英語がそれなりに出来てもネイティブレベルでない限り細かいニュアンスを相手に伝えるのはかなり大変なことです。

ただ、実際は一生懸命に伝えようとする気持ちが強ければ伝わることもよくあります。

文化の壁もあります。

例えば、タイでは朝出勤して日本みたいに皆が皆挨拶する訳ではありません。元々挨拶をする習慣が無いのです。

それはタイに限らずベトナム、ミャンマー、カンボジアなど東南アジア諸国では一般的です。決して無視しているという訳ではありません。

また、報告・連絡・相談といった日本のホウレンソウも基本的にはなく、こちらから聞かなければ自主的に報告してくる人は少ないのは事実です。

 

治安

治安は、基本的に日本より治安が良い国というのは世界中探しても無いと考えておく必要があります。

国の政権によっても治安は変わる為、そういった意味では、日頃からその国の政情、現地日本大使館への在外邦人届による定期的な情報入手などに努めること、遊ぶ時は時間・場所・人気などを意識すること、危険な地域には決して近寄らないことなどを心掛ければ、日本の外務省発表の渡航リスクが高い国でない限り、危険な思いをすることはほぼ無いかと思います。

 

高い日本食・日本製品

海外で日本食を食べるとやはり高くついてしまいます。

そりゃそうですよね。海外にいながら、母国の食事を食べる訳ですから。

逆に、高くついても、これだけ世界中で日本食を食べれることに我々日本人は感謝すべきことです。

例えば、私達が中国に在住してるギリシャ人だったとすれば、母国料理を食べたくても探さなければならないくらいです。

仮に見つけれたとしても、日本食ほど安い金額ではない可能性は高いはず。

ましてや、アジアではそうです。

また、家電製品などの日本製品についても、現地で生産していたとしても、現地国からすると外資系ブランドになるため、高くなってしまいます。

 

リストラのリスク

結論からすると、日本で働く以上に、結果を重視されるため、結果が出ていなければリストラされる可能性は上がります。

詳細については別記事を参照頂ければと思います。

海外就職に対する不安 ③ 雇用面
海外就職に対する不安の1つとして、雇用環境があるかと思います。解雇リスクが日本と比べると上がることは間違いありません。ただし、成果を残せた場合は給料への反映も積極的に考慮してくれますし、交渉もしやすいです。また、海外の日系企業であれば、そこまで解雇リスクはありません。

 

社会保険・退職金などが不十分

駐在員の場合は、日本本社が年金保険や医療保険に加入させてくれたりしますが、現地採用の場合は十分な社会保険、退職金は無い場合が多いです。

そのため、会社ではなく、個人で医療保険・生命保険などに加入しておく方がベターと言えるでしょう。

退職金についても、会社を当てにするのではなく、個人で資産を運用して退職金代わりにするという考え方が海外はほとんどです。

タイの場合は、上述の通り、”Provident Fund”(プロビデントファンドと呼ばれる積立金制度)が有るため、退職金の代用とすることができます。

 

安易に退職しにくい

デメリットに入れましたが、先々を考えるとメリットにもなり得ます。

安易に退職できない覚悟ができます。

というのは、仮に会社を退職してもその国に滞在したいとしても、退職日までにB-Visa(労働ビザ)及びWork Permit(労働許可証)をキャンセルされるため、退職日から一定期間内に、一旦国外に出る必要があるからです。

昨年まで続いていたコロナ禍の入国規制などがある場合は、国外に出るにしてもその出国先の入国規制を調べておく必要があります。

もちろん退職して日本に帰国、もしくは、現地国内で転職先を決めてから退職する場合は問題ありません。

ただし、その国でしばらく住み続けたい場合は、その国からは一旦国外に出る必要が有り、長期滞在用のビザを取得してから再入国する必要がある場合があります。

 

 海外で働くのに大事なことって何?

私自身の経験、各国現地採用の複数人にヒアリングした結果、以下①~⑦が海外で働くのに大事なことです。

①仕事のスキル
②最低限の英語力(ベストは現地語も)
③何事にもチャレンジしようという精神
④常に前向きな姿勢
⑤トラブルにもめげない強い意志
⑥自分に色々教えてくれる信用できる現地人を見つけること
⑦積極的なコミュニケーション

 

 海外で働く方法とは?

海外で働く方法は、大きく分けて3つ有ります。

① 日本にある会社で一定期間働いた後に海外駐在(ただし、希望国とは限らない)

② 日本にある会社を退職して、希望の国にある会社で現地採用として働く

③ ノマドワーカー(希望国に行って会社に属さずフリーランスとして働く)

上記①、②に絞り、私の海外就職の経験から、海外就職、海外転職、海外駐在に強い厳選した合計7社の転職エージェント・転職サイトの特徴を挙げて紹介しています。

海外勤務・海外駐在・外資転職に強い転職エージェント JAC Recruitment
本記事では、海外勤務、海外駐在、外資系転職に強いエージェント JAC Recruitmentの良さ、強みを私の複数回に渡る実体験を基に解説しています。JACは海外関係の仕事(海外勤務、外資系転職、海外営業など)への転職に関してプロフェッショナルです。
海外就職、海外転職に強い転職エージェント厳選6社
本記事では、私が実際に海外就職、海外転職で利用させて頂いた転職エージェントの中で、求人数・対応・コンサルタントのクオリティなどから厳選した6社を紹介しています。各社ごとの特徴、私自身利用させて頂いた際の先方対応、どんな人に合っているかなどの特徴をまとめています。

 

 海外就職先決定後にやるべきこととは?

海外就職先決定後は以下の段取りが必要になってきます。

①ビザ・労働許可証の取得
→ 就職先企業から内定通知書、招聘状等必要書類の取り寄せ、自身の大学卒業証明書など必要書類を準備、日本にある各国大使館にてビザ・労働許可証の取得。(必要書類については日本にある各国大使館HPに必要書類の記載があります)

 

②現地マンション・アパートの契約
→ 現地にある不動産屋にコンタクトし、一度現地に赴いて下見してその場で契約、もしくは、オンライン上でビデオ通話などで内見しながら決定、もしくは、不動産屋のホームページを見て写真のみで決定など住む場所を確保。

 

③現地での移動手段確保
→ 住む場所が決まれば、住居⇔職場までの通勤手段の確保。

 

④日本→海外への引っ越し準備
→ 賃貸であれば現居住マンション等の契約終了通知、電気・ガス・水道・携帯・Wifiも同様。海外での就業開始日に合わせ、海外への引っ越し日を決定、業者へ予め荷物引き取り予約。家族・友達など関係者への連絡。

 

⑤保険、年金、住民票などの行政手続き
→ 国民健康保険への切り替え、年金も国民年金への切り替え、海外転出届(マイナンバー失効手続き)、住民税の支払い、海外旅行保険への加入(現地での保険の為)など。

以下記事も参考になるかと思います。

海外就職したら住民票はどうすれば良い?
海外就職先が決まった後、住民票を抜くタイミングは大事です!結論からすると、住民票は入れたまま海外就職した方が何かと便利です。例えば、運転免許証の更新、金融機関での口座開設など。
海外就職したら年金はどうすればいい?
海外就職し海外在住後の年金はどうすれば良いか?将来受給する年金額に影響するため、最低限、【保険料免除制度】は活用するようにすべき!社会保障協定がある国に海外就職するのかどうかもポイントです!

 

⑥現地への出発
→ いよいよ日本を出発し現地へ赴任です!

上記②で契約した住まいの不動産屋/オーナー/管理会社から鍵などを受領する日時を事前に決めておき受領。

住居周りに何があるか(駅、病院、スーパー、コンビニ、レストラン、薬局等)を確認する事、現地の生活にまず少しは慣らす事などから、就業開始日より余裕を持って現地入りする事をおススメします。

また、実際の通勤経路は、就業開始時間と同じ時間に1度下見しておいた方が良いでしょう。

以上になります。

貴方の海外就職がかけがえのない経験となるよう幸運をお祈りしております!

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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