海外で働きたい!と思ってても、英語力に不安が有り、海外就職に踏み出せない方が多いのではないでしょうか。
しかし、英語が話せなくても海外で働けます!
現にタイ在住の私は、英語も現地語もほとんど話せない大手日系企業で働いている日本人をタイ、ベトナムでは見かけています。
それは「駐在員だけでしょ!」という声が聞こえてきそうですが、そうでもなく、現地採用の日本人でも英語もタイ語もほとんど話せないけど大手日系企業で働いてる日本人もいます。
それは、語学力以上に本人のスキルであったり、経験であったり、雇用側から見て魅力的なポイントがあるからです。
では、どの国でどんな仕事であれば、英語が話せなくても海外で働けるのかを見て行きましょう。
目次
【英語が話せなくても海外就職できる国】
【英語が話せなくても海外就職できる国】ということは、逆に言えば、ほぼ日本語のみで仕事がしやすい環境があるということになります。
それは、①日本人が多く住む国、②日系企業拠点が多い国、③日本語学習者が多い国を基に考えることができます。
① 日本人が多く住む国ランキングトップ5(2022年外務省統計)
No.1 アメリカ … 429,889人
No.2 中国 … 107,715人
No.3 オーストラリア … 93,451人
No.4 タイ … 82,574人
No.5 カナダ … 70,892人
※出典元: 海外在留邦人数調査統計
② 日系企業拠点数ランキングトップ5(2020年外務省統計)
No.1 中国 … 33,341
No.2 アメリカ … 8,930
No.3 タイ … 5,856
No.4 インド … 4,948
No.5 ベトナム … 2,120
※出典元:海外進出日系企業拠点数調査
③ 日本語学習者数ランキングトップ5(2018年外務省統計)
No.1 中国 … 1,004,625人
No.2 インドネシア … 709,479人
No.3 韓国 … 531,511人
No.4 オーストラリア … 405,175人
No.5 タイ … 184,962人
※出典元:国際交流基金「海外の日本語教育の現状 2018年度日本語教育機関調査」
上記ランキングを参考にすると、英語が話せなくても海外就職できる国は、全ての上位トップ5に入っている中国、タイとも考えられます。
実際に、中国、タイは日本語を話す現地人、会社内に通訳などもいる為、職種によってはほぼ日本語のみで仕事をすることが可能です。
タイのシラチャ、バンコクのプロンポン駅周辺は日本語のみで生活も可能です。
もちろん、中国、タイ以外にも、米国のハワイ(特にワイキキ)、グアム、サイパン、台湾、韓国、インドネシアなどでも日本語が通じる場所が多く存在しますし、日本人観光客が多いオーストラリアなども含めて特にサービス業での日本語需要があります。
私は上記ラインキングに入っている各国に過去複数回以上行って仕事をした経験がありますが、その経験から、個人的なオススメとしては、【タイ】、【台湾】です。
理由は、タイ・台湾ともに、世界有数の親日国である事、人口に対する日本語話者比率が高い事、日本文化・日本人への理解度が高い事などからです。
【英語が話せなくても海外就職できる職種】
海外にある日系企業への転職(現地採用)
英語が話せないのであれば、なおさら、海外にある日系企業に海外転職することが一番オススメです。
英語を使わず、日本語だけで完結できる仕事があるからです。
オフィス内で働く事務職、対日系企業の日本人相手の法人営業(社内会議は基本通訳を通す)、コールセンター、経理など。
技術職、ITエンジニアであれば、英語が話せなくても、【技術用語】、【IT用語】は世界共通であり、そうった用語で会話可能なため、なおさら有利です。
また、言語が出来なくても絵や図で意思疎通が可能なことが多くあります。
日本語教師
日本語教師は現地の人に日本語を教える、もしくは、現地の日本人の子供に日本語を教える仕事です。
前者の場合は、現地語を話せる必要がある場合があります。
ただし、日本で英語教師が英語のみで授業をするのと同じように、現地語/英語を必要としない場合もあります。
一切現地語/英語を話さない日本語教室や、現地語が話せる日本語教師のサポート的なポジションであれば日本語しか話せない人でも採用される可能性は十分にあります。
現に、タイのバンコク、シラチャなどではタイ語/英語があまり話せなくても日本語教師として働いている人は沢山います。
日本食レストラン関係(レストランオーナー、料理人など)
日本食レストランのオーナー、料理人として現地で働く仕事です。
ウェイター、ウェイトレスは現地顧客と話をする機会がより多いため、オーナーか料理人の方がより日本語のみで仕事がしやすい環境にあります。
実際に海外の日本食レストランでは多くの日本人が働いています。
オーナーの場合は、ただ日本語を話せる現地スタッフを雇うか、現地を話せる日本人を雇えば良いだけです。
料理人の場合はそもそも現地顧客と話をする機会が少ないため、日本語のみで十分働けます。
また、顧客もほとんど日本人ということもよくあります。
あなたが、もし日本人の寿司職人であれば、世界中で引っ張りだこです。
ニュース等でも報じられている通り、世界中で日本人の寿司職人は需要があるため、海外就職、海外転職にチャレンジする価値があります。
今後のキャリアとしても、海外のお店で寿司職人として一定期間働き、海外の顧客の好きなネタ、好きな傾向等を把握し、これからさらに外国人旅行者・在住者が増える日本で、将来的に帰国した後に、外国人にも旅行客にもうけそうなお店を開いてみるという方法もあります。
まだ寿司職人ではないが、寿司職人に興味があり、真剣に学んでいくつもりの方は、以下参考になるかと思います。
日本人向け観光産業(ツアーガイド、ホテルなど)
現地で日本人向けツアーガイド、ホテル、クルージングで働く仕事です。
日本人観光客が多い地域では、日本語を話すことはもちろん、日本クオリティのサービス需要が高い事が挙げられます。
例えば、ハワイのワイキキなどは、もちろん現地人で日本語をそれなりに話す人もいますが、日本人による日本流の接客対応できる人が1人でもいると、日本人観光客側からすると安心感があります。ホテルでもクルージング(遊覧船)などでも同様です。
また、そういった日本人向けツアーガイド、ホテル、クルージングの仕事に就いた場合、現地スタッフも日本語を話す人もいることが多い為、仕事も全て日本語で完結できます。
美容師
現地に住む日本人をターゲットにした美容室も多くあり、英語力が無くてもできます。
アメリカ、ドイツ、韓国などは美容師免許が必要ですが、イギリス、イタリア、オーストラリアなどは美容師免許が不要です。
日本人は、手先が器用、細かな要望などにきちんと対応してくれる、サービス業としての心配りができるなどで、海外でも特にアジアでは日本人美容師の需要は高いです。
また、現地に在住している日本人からも、日本人に髪を切ってもらいたいという要望は強くあります。
タイでは、厳密には、美容師は就労ビザが下りませんが、実際にはタイで美容師として開業・成功している日本人は珍しくありません。
言語面では、英語・現地語が話せなくても海外就労しやすい職種です。
お客さんが現地人の場合は現地人スタッフに対応してもらうなどの方法も取れます。
店舗スタッフとのコミュニケーションには英語もしくは現地語で多少はする必要がでてきます。
以上のように、「英語が話せなくても海外就職できる国・職種」を解説してきましたが、やはり一番最初に決めるべきことは、住んで働く国です。
その国が、英語を母国語とする国もしくは英語力が高い国であれば、やはり日常会話レベル以上の英語力は必要になってきます。
逆に、英語を母国語しない国、かつ、日本語話者が多い国であれば、ほぼ日本語のみで仕事をしやすい環境になります。
海外就職には事前準備が必要です。
現在、英語力に自信の無い人は、まず海外就職したい国を決め、その国で英語をそれほど必要としない仕事がどれくらいあるか情報集めから進めて行けば良いと思います。
40代からでも海外就職で年収アップ&ストレスレスな働き方に成功した際、私が実際にお世話になった海外就職に強い転職エージェント厳選6社を以下記事にて紹介させて頂いておりますので、参考にして頂ければと思います。
【まとめ】
そもそも、現在の世界人口は79億5千万人、英語話者数約15億人、つまり、英語話者数は約19%、残り81%が英語を話さない人になるのです。
もちろんその81%には多少の英語力を持っている人も含まれているとは思いますが、それはあなたが現地で努力しながら覚えていく事でキャッチアップできるレベルです。
英語が話せないからと言って、海外就職を諦めるのはもったいないです!
あなたが、もしフランスやフランス語圏の国(西アフリカ諸国)に行けば、英語よりもフランス語、スペインや南米諸国に行けば英語よりスペイン語、タイに行けばタイ語などといったように、今あなたが英語力ゼロであれば、現地で現地語を勉強する方が仕事・生活をする上でより自分の為になります。
さらに、英語力ゼロの状態から勉強して約15億人の人達に追いつく努力をするよりは、現地語を勉強した方が他者と差別化を図れます。
そして何より大事なのは、専門性・スキルを身に付ける事です。
海外の会社があなたに期待しているのは、語学力以上に、あなたの専門性・スキル・経験なのです。
とは言え、全く英語を勉強する必要がない訳ではなく、最低限の英語力は、もちろん現地で働きながらでも覚えた方が選択の幅が広がっていきます。
海外就職、海外転職の進める手順としては、以下記事でも説明していますが、おおまかには以下です。
① 海外就職したい希望国を決めること
② その希望国で自分のスキルでどういった仕事があるか?を転職エージェントに登録して情報収集。
③ 応募書類(履歴書・職務経歴書・英文レジュメ)を自分で準備。
④ 転職エージェントに、応募書類の添削・模擬面接などを実施してもらう。
⑤ 希望の企業へ転職エージェント経由で応募→面接→内定→内定通知書入手
⑥ 日本にて就労ビザ取得後渡航→就業開始
です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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