私は現在40代後半ですが、私の新卒の時、2000年の頃は「転職」というのは今ほど一般的ではありませんでした。
大学を卒業した2000年以降もしばらく就職難の時期だったため、転職する人が少なかった中、私は25歳までで既に4社経験しており、転職がかなり多いサラリーマンでした。
スキルがあるからそれだけ転職できるんやろ?と思われそうですが、その当時は全くスキルはなく、英語もTOEICすら受けたこともなく、ただ若さとアグレッシブさだけで転職を繰り返していました。
海外留学経験、海外在住経験等ももちろんありません。
今考えると、よくそんなことしてたなと私自身も思います。いわゆる若気の至りです。
ただ、25歳以降はほぼ全ての会社で海外営業職として仕事をしており、海外営業職なのに海外駐在経験がないのは、自分の今後のキャリアに説得力がないと考えていたため、30歳頃には海外駐在したい想いを持っていました。
その後、34-35歳までには、海外駐在したい国もベトナムもしくはタイと決めており、私の人生で唯一長く勤務した会社(約9年程)でも希望を出していました。
しかし、その想いに反し、内示で駐在を命じられた国は、当時経済成長が最も盛んな中国でした。
その会社は、仕事内容、人間関係、待遇面など全体的に考えて、働き心地は良かったのですが、自分が駐在したい国へのこだわりが強かったため、悩んだ結果、その内示を断り、全く違う業界のベトナム駐在を前提とした会社に転職しました。その時、既に39歳。
しかし、その転職は失敗でした。
自分の年齢的にも、早く海外駐在したいという想いが先走り、商材・業界の研究不足が主な原因となり、商材・社風が合わず、数か月で退職。
その後、日本国内で外資系の会社に転職するも、首切り等が非常に多く、落ち着いて仕事ができる環境ではなかったので、在籍中に、ベトナム、タイの海外駐在案件でさらに転職先を探していました。
これから新しい会社で日本で一定期間勤務した後海外駐在するにも、海外駐在できる保証もないため、現地採用であれば、自分の住みたい国を決めれるし、すぐに海外在住が可能になるため、新しい会社でチャレンジしてみようと方針転換。
40歳からタイ、ベトナムの現地採用で応募し始めました。
結果、日系でタイ、ベトナムそれぞれ1社内定を頂いたのですが、当時はまだまだタイの現地採用の方がベトナムよりはるかに待遇面などが良かったため、タイの日系企業で現地採用の海外営業として働き始めました。
そのように、私は40歳から初めての海外転職を経験しました。
一般的には、若い時から海外駐在等を考えている方の中では、かなり遅い方ではないかと思います。
40歳から、タイ現地採用で自動車業界のタイ国内・海外営業職として働き始め、タイ人部下も多い時は7名程いましたが、最初はマネジメントにも苦労しました。
しかし、その会社で、タイでの働き方、タイ人との働き方、タイ語、タイ文化など多くのことを学ぶことができました。
その後、4年強勤務し、コロナ禍に突入し、自動車業界全体がその影響を受け、当社も同様にその影響を大きく受け、賞与もManager以上は50%カット、最終的に、会社側が希望退職を募らざるを得ない状況になったため、タイでは通常、退職金はありませんが、それに応募することにより、退職金を受領して退職しました。
絶対退職したいというほどの強い理由はなかったのですが、25歳からも転職を繰り返していたとは言え、44歳までほぼ間を空けずに次の会社、次の会社というように、働き始めていたため、一度海外で自分を見つめ直す時間が欲しかったというところです。
しかし、タイのコロナ禍は外出禁止令も出たり、スーパー等全て閉鎖されるような非常に厳しい状況だったため、自分を見つめ直すどころが、コロナ禍のタイでの無職状態は精神的にも辛くなり、結局、前職を退職して3か月後にはタイ国内で就職活動を開始しました。
タイ国内では以下転職エージェントを活用させて頂きました。
結果、運良く、大手物流業界の自動車業界向けASEAN域内の海外営業職として内定を獲得、就労ビザ取得のため、一旦日本に帰国し、再度タイに戻ったのですが、就業開始して半年程経った時、家族の事情で日本に帰国せざるを得なくなり、その会社も退職。
日本に一旦帰国し、しばらくしてから今度は日本で就職活動を開始、既に45歳という年齢もありますが、転職回数が一番アダになり、日本では書類選考がなかなか通過しませんでした。
一方、海外(フィリピン、ベトナム、タイなど)の会社に応募すると、日本国内の会社と比べると、書類選考通過率は大幅に上がりました。
そのため、海外の現地採用求人を中心に選考を進め、タイにある自動車関連業界の外資系メーカーでASEAN全域営業職として働き始めました。
人生は人それぞれですが、現代では、仕事の仕方が多様化しており、一番大事なことは、QOL(Quality Of Life)を高めることだと私は思っています。
そのQOLを高めるには、まずやってみたいことをやることです。
失敗すればまたやり直す。
やり直すための健康な体と精神状態があれば、その挑戦は死ぬまで出来るはず。
日本国内で転職を悩まれている方も、海外就職に少し目を向けてみると、新しい発見もあるはずです。きっと視野も拡がります。
最近は、日本人の海外出稼ぎニュースが日に日に増えています。
【独自】すし職人“出稼ぎ”希望で養成学校殺到 異業種から転職し米で「給料2倍」も(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
約30年間平均賃金がほぼ変わらず、物価上昇し続ける税金の高い日本では、可処分所得を増やすのが厳しく、ストレス社会、円安などを考えると、自分らしい生活がしやすく、貯蓄・資産形成がしやすい海外就職は魅力的な選択肢になり得ると思います。
語学に自信のない方でも、働く国、自分の強み、職種などをきちんと考えれば、仕事は沢山あります。
あなたが考えている以上に、海外では必要とされていることはよくあります。
今本記事お読みの20代、30代の方はもちろん、40代、50代の日本というルール、規律等に厳しい先進国で働いてきた経験が海外では必要とされています。
海外就職への第一歩はまずは住みたい国を決めることです。
以下ご参考になればと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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