コロナ禍などの先行き不透明な時代にようやく終焉を告げつつあり、転職活動を行った結果、苦労して転職先が決まり、既に働き始めている方もいるかと思います。
しかし、実際に働き始めたら・・
・ 仕事内容がイメージとは違う
・ 会社の社風がイメージとは違う
・ 労働環境が厳しい
・ 給与など待遇面が聞いてた話と違う
・ 人間関係が合わない
・ 会社の雰囲気が合わない
・ 会社の方針についていけない
・ 取り扱い商材がイメージと違う
などなど、様々なマイナス要因があり、入社前に持っていたイメージとのギャップが有り、転職に失敗したと考えながらも、我慢して続けてらっしゃる方もおられると思います。
もしくは、既に退職されている方もおられるかもしれません。
転職に際し、入社前のイメージと実際に入社した後のギャップというのは必ず出てきます。
重要なポイントは、そのギャップが自分が耐えれるレベルか、もしくは、今の自分が耐えられないレベルか、耐えられないレベルでも今の自分を変えてでもやっていく気持ちがあるかということです。
米国の学生のようなインターンシップ制度でもない限り、入社前に、実際の仕事内容、仕事量、仕事に求められるスキル・プレッシャー・熱意・コミュニケーション能力・交渉力、肌で感じる社風、人間関係、上司の人柄、仕事の進め方等々は分かりません。
そのお気持ちは、筆者は本当によく分かります。
筆者自身、40代までで、日本国内で8回、海外でも2回転職を経験しているため、日本人の中では、転職経験がかなり多い方です。
世代別では、20代で転職4回、30代で転職4回、40代で海外で転職2回、合計10回の転職を経験しており、転職失敗と思ったのは、20代で1回、30代で1回、40代で1回、合計3回です。
各世代での筆者の転職失敗経験談、その転職失敗からの再起について世代別に経験を基に話していきますので、皆様の参考になればと思います。
20代の転職失敗談、転職失敗からの再起
筆者が大学を卒業した頃は、就職氷河期という時代でしたが、新卒で中堅アパレルメーカーに営業として就職し、その後、20代で合計4回転職しました。
自分にできること、人とコミュニケーションを取ることは比較的好きという点から、職種は、営業職に絞っていました。(今考えれば、若かったため、他にも選択肢は沢山あったはずですが。)
新卒で就職したアパレルメーカーを1年強で退職後、販路が全く異なるアパレルメーカーに転職しましたが、ある程度納得した上での短期間での退職、その後、全く業界の違うクレジットカード会社の営業に転職しました。
理由は、待遇が良かったからです。
それが初めての転職失敗でした。
それまで金融・クレジット関係での職歴も無く、かつ、営業としても経験も浅かったため、毎日体力・精神力ともに疲弊していました。
そのクレジットカード会社は、誰もが知っているような一流の大手ではなかったため、営業活動も活発に行う必要があり、新規開拓がメインでした。
結局、ほぼ毎日新規開拓営業、当時24歳と若く営業経験が浅い筆者が質問をすれば、教えてくれるくらいの27歳のリーダーの方とあまりそりが合わず、数か月で退職しました。
改めて転職失敗の理由を考えると、全く業界も商材も違なる為、勉強する必要がある一方、新卒者がほとんどで転職者を育てて行く環境がほぼなかったこと、待遇面だけに魅力を感じその業界・商材・ビジネス自体に興味が持てなかったこと、自分の強みを活かせなかったことなどでした。
転職失敗経験を反省し、改めて自分が何をやりたいかを考えるため、それまで経験したことは無かったのですが、日本国内・海外へ一人旅に出かけました。
海外(台湾、タイ、ベトナムなど)一人旅をしていた時に、英語は元々日常会話程度は何とか話せたこともあり、海外に行くこと、海外の人と会話することが楽しいと感じていました。
その結果、営業+海外ということで、海外営業職に絞って就職活動した結果、無事、当時は非上場ですが大手民生用機器メーカーの海外営業職として25歳で入社、一通り、大手企業に対する法人営業+貿易を学べた良い経験になりました。
実際、30歳までの約5年弱在籍していました。
転職して失敗したと思った人は、一度、自分の頭をリセットしたり、気分転換したり、見るもの聞くもの食べるものを全てリフレッシュする方が良いです。
その方法の1つが筆者にとっては、当時、国内・海外一人旅でした。
リフレッシュすることにより、まず自分の精神面での負担を軽くしてくれるはずです。
筆者は、海外一人旅で自分がやりたい仕事として海外営業職を見つけ、40代後半まで20年以上海外営業職として活動してきましたが、英語を話せる人はもちろんですが、英語を話せるようになりたい人にも、海外営業職は非常にオススメの仕事です。
20代であれば、英語力が無くても、日系企業の海外営業職であれば、ポテンシャル採用があります。
30代であれば、営業実績等でカバーできれば、基礎の英語力があれば、可能性は十分にあります。
40代であれば、通常は一定の英語力を求められますが、営業実績+マネジメント能力等があれば、日常会話以下でも可能性十分あります。
次は、30代の転職失敗談です。
30代の転職失敗談、転職失敗からの再起
25歳から海外営業職として日系大手民生用機器メーカーで5年弱働いた後、さらにアグレッシブに海外営業をしたいという想いから、30歳で大手電動機器メーカーの海外営業職として働き始め、約9年強在籍しました。
その時、39歳でした。
30代では、転職を4回していますが、転職失敗だったのは、その39歳の時でした。
その約9年強在籍した会社では、海外営業として様々な国を担当し、現地にもかなりの頻度で出張に行き、仕事自体もそれなりに楽しくやりがいもあり、時には厳しく、ある程度充実はしていたのですが、海外駐在希望、中でも、当時ベトナム、タイへの駐在希望を35歳頃から会社に出しており、色々な社内キーマンへのロビー活動もしていました。
しかし、会社から内示で言われた国が、ドイツもしくは中国でした。
非常に悩んだ挙句、結果的に、自分の希望国への駐在を叶えるため、転職に踏み切ってしまいました。
その転職先になったのが、中堅化粧品会社のベトナム駐在を前提とした海外営業Managerでした。
それが30代初めての転職失敗でした。
これまでの人生で一番大きな転職失敗でもありました。
もちろん入社前から化粧品を取り扱うことは承知していたものの、当時の筆者は、30代のうちに早く海外駐在したいという強い想いから、商材・業界研究、業界での男性の仕事の仕方などを事前にきちんと調べていませんでした。
会社の社風、今までに体験したことがないような女性が多い職場、男性の意見が通りにくいなど、女性同士の派閥、男性でも化粧品の使い方を分かっておくこと・実際に使用してみることなど、しごく当たり前と言えば当たり前のことを考えていなかったため、実際に経験すると耐えきれず、短期退職しました。
その後、ベトナムもしくはタイで海外営業職として働きたいという自分の希望を考えた結果、さらに転職して日本で数年働いた後に海外赴任となると、40代後半の可能性もあるし、そもそも駐在できるかどうかも希望国かどうかも分からないため、駐在ではなく、海外就職して現地採用で働こうと決めました。
日本にいながら、海外転職活動した結果、日系自動車部品メーカーのタイ子会社での海外営業職としての入社が決まりました。
それが40歳の時です。
タイで働いてみたいと思われている人は、筆者の実体験として、思っている以上に、英語力は求められないため、英語が苦手だけど海外で働いてみたいという20代、30代、40代、50代、60代には筆者はオススメします。
理由は、社内にも通訳がいる会社も多いこと、通訳じゃなくても現地人日本語話者も多いこと、タイ人とは、英語とタイ語、英語と日本語など複数言語でかたことでコミュニケーションを図ることもよくあることなどからです。
次は、40代の転職失敗談です。
40代の転職失敗談
40歳から海外転職し、今でもタイ在住ですが、40代では既にタイ国内で2回転職経験しており、1回は転職失敗に近いと言えるものでした。
その転職は45歳の時でした。
30代、40代は主に自動車業界とつながりが深い有形商材を扱う仕事ばかりしてきましたが、45歳で大手日系物流会社の営業Managerとして初めて無形商材を扱うことになりました。
理由は、その物流会社もターゲット顧客は自動車関係メーカーだったため、それまでの自身の経験が活かしやすいということ、海外営業歴が長いため、貿易・物流に関しても一定の知識があることなどからでした。
しかし、面接では非常にジェントルマンだった面接官(後に上司になる人間)が、入社後は本来の超体育会系の性格が本性を現し、仕事上では、筆者と性格が合わないと思いながらも、ある程度耐えながら勤務してきましたが、結局、家族の事情により、日本に一時帰国せざるを得なくなったため、退職しました。
退職理由は、もちろん家族の事情が一番ですが、それが無かったとしても、上司との相性から考えて長続きはしていなかったと今でも思っています。
自分を抑えながら指示に従って仕事をしていくのは、ストレス要因になります。
上司からの指示に対し、反論したいのであれば、論理的に数値等できちんと反論すれば良いのですが、業界経験が浅くそれが出来ない自分に対してのストレスにもなりました。
転職失敗の主要因は、上司の人柄を見抜けなかったことです。
しかし、自分との相性は面接だけで見抜くことは実際には難しく、相性が合わなかった場合は、うまく付き合っていく方法を考える必要があります。
うまく付き合えたとしても、それが長期間となると、ストレスが溜まり精神的に耐えきれなくなる場合もあります。
精神的な負担が大きくなっているほど落い込まれている場合は、精神的な病気になるくらいなら、すぐに転職を決断した方が良いでしょう。
最後に
筆者の20代、30代、40代の転職失敗談を中心にお話してきましたが、転職して完全に失敗したと感じており、次に転職したいと思われている人、転職回数が多い人などは、筆者は、日本国内だけでなく、海外転職も視野に入れるべきと思います。
理由は、今は円安の影響もあり、日本で働いている時と比べ、アジアの現地採用でも、給料・手取り等が上がる可能性も十分あること、海外で働く方がストレスレスになること、プライベート生活が充実することなどからです。
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